天文サークルの他大学交流会について
パンデミックで、大学の天文サークルの活動は縮小しているようですが、他大学の天文サークルの交流会は今でも行われているのでしょうか。
今回は天文冬の陣について書かせて頂きます。
ここから先の記事は、個人的な話も含まれるので、不快に思った方はブラウザバックして頂いても構いません。
例年、全国の天文部の部員が天文冬の陣は、今年はオンライン開催になるみたいです。
流星冬の陣開催から、約33年。
日本流星研究会主催で、大阪で行われたのが、天文冬の陣のはじまりでした。流星界隈のハイアマチュアの学生さんがこぞって集まるというイメージですね。
今では、天文の趣味を全般とする若手の天文好きがこぞって約200名近くの人が、交流します。初期の頃のように、参加者が主体となって参加するものではなく、分科会など受け身のものが多いです。
2018年度には、大平技研の大平貴之氏による招待講演もあり、筆者も実際に参加しました。(冬の陣の講演会が復活したのは、ちょうどその年辺りでして)貴重なお話を楽しませて頂きました。
近年の分科会は、運営の大学の中から、写真研究や天文学、プラネタリウムなどプレゼンの上手い人が選ばれて発表をしています。ちなみに、分科会は選択制になってます。
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【近年の冬の陣の現状】
・自分の「好き」をどのように楽しんでいるのかを交流を通じて、SNSの天文仲間達と共有するのが中心になっているように思えます。
・全国規模のイベントなのに、懇親会でしか交流できていない対して、物足りなさを個人的に感じています。
→せっかくコアな天文好きが集まっているのに、全員が協力して、成し遂げるのことが目立ってないのは、勿体ない!
・例えば、参加者の皆さんに任意でアンケートを取って調査するとかも良いかも知れません。(今から10年以上前は、そういう取り組みが実はありました)
・参加大学の中には、星景写真を得意としている部も多いので、協力し合って観測地マップを作ってみるのも面白そうです。
・参加人数が多過ぎるのも課題に感じます。
→参加人数の定員を100人前後ぐらいにして募集すれば、のんびりと楽しめそうだという意見を耳にすることがありました。
上記の記事は、筆者の個人的な見解ですので、数年前の参加者の全体意見だとは思わない欲しいです。
その時、その世代の参加者が、より多く楽しめるイベントになって欲しいと願っています。
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【補足】
ところで天文冬の陣は、プロの天文布教家の方が興味を注いでいるイベントでもあるみたいです。
以下に、今回の記事に参考した過去に冬の陣の運営を担当した方の報告書も載せておくので気になった方は目を通してみて下さい。
参考文献
https://tenkyo.net/kaiho/pdf/2009_11/2009-11-05.pdf
写真提供:Pixabay